擁壁にポツポツ見かける穴は何の意味があるの?
傾斜のある土地や崖の近く、大規模な住宅地にとして開発された地域などを車で走行したり、歩いていると、擁壁工事が行われた上で建設された建物を見かけることがあるかと思います。
擁壁工事はその土地の高低差による特性や地盤の条件など、さまざまな理由によって行われますが、擁壁工事を行うことで土砂崩れを防ぎ安全に建物を建設するために必要な工事です。
擁壁工事が行われた場所では、多くがコンクリートで擁壁が作られていたり、ブロックを組んであるのが一般的ですが、中にはお城のように石を積み上げて作られる擁壁工事もあります。
よく見かけるのはコンクリートの擁壁かと思いますが、よく観察してみると擁壁に丸い穴が点々と空いているのがわかるはずです。
この穴は何かというと「水抜き穴」で、3㎡以内に1つ以上の穴(内径7.5センチメートル以上)が設けられます。この水抜き穴は、擁壁の裏面での雨水などの排水をよくするためのものになります。
さらにいうと、水抜き穴周辺で必要となる場所では、砂利などの資材を用いて透水層を設けなければなりません。
擁壁工事は作業が終わると美しく見えるものですが、定められたルールの中で行われ、その土地の安全を守っています。
千葉県内で宅地造成や土木工事、擁壁工事、解体工事などを行う建設会社をお探しなら、お気軽にお問い合わせください。
2021.10.20