日本のカリスマ土木技術者「行基」僧侶なのにワケとは?
こんにちは!
千葉県船橋市にある「株式会社 エージェンシー」です。
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今回は土木に関する雑学、僧侶「行基」についてのお話です!
行基といえば奈良時代、奈良の大仏の造営の陣頭指揮にあたった僧侶として有名ですが
それ以外にも、近畿圏を中心に農業用のため池、橋を作ったりするなど
インフラ整備で活躍していた僧侶として有名ですね。
土木技術者でもあった行基。
なぜ高度な土木技術を持っていたのでしょうか。
それには、行基の師である道昭の存在があります。
道昭は、当時の先進国で合った唐に赴き
仏教だけでなく、医学や薬学、土木、建築、農業などを幅広く学び
修得した技術を活かして、橋を架けたり、水路を造ったりと人々のために尽力しました。
行基はその師の影響を強く受けていたと考えられています。
行基も、のちに平城京遷都で疲弊した民衆を救うために
寺院や布施屋(福祉施設のようなもの)を建てるとともに
豪族からの資本提供のもと、農業用の池や溝を掘り、道を拓き、橋を架けるなど
民衆を率いて土木事業を進めていきました。
行基の教えに従う民衆は日増しに増加し
723年には、これまで公の持ち物であった土地制度が
一定期間の私有が認められたことで、自発的な開墾が促進されることになります。
こうした制度変更にも後押しされて、行基の活動は更に広まり、名声も更に高まっていきました。
行基の布教活動と社会(土木)事業は、密接に関係していたということでしょう。
やがて朝廷も認めるところとなり、さらに仏の教えを民衆に説いて回ったそうです。
大阪府岸和田市の久米田池、大阪府内最大の農業用水・養魚池として
今なお人々の生活を支えています。彼がいかに素晴らしい活動を行っていたかがわかります。
2022.11.18