50年以上のインフラストックが急増・高齢化に向かう土木構造物について
こんにちは!
千葉県船橋市にある「株式会社 エージェンシー」です。
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現在、日本のインフラのほとんどは戦後整備されたものです。
橋梁の場合、1960年代から1970年代の高度経済成長期に
整備されたものが大半を占めます。
橋長が15m以上の橋梁の場合、1950年初頭には
5000橋足らずだったのが、1970年代初頭にはその10倍の
5万橋にも達しているのです。
この高度経済成長期に建設されたインフラストックは
2033年には、70%近くが建設後50年を迎えることになります。
まさに、橋梁の高齢化を迎えているのです。
トンネルの場合は、現在のインフラストックが約1万本。
2033年で約半数が建設後50年を迎えます。
ダムは、無筋コンクリート構造ですので
ほかの構造物に比べて耐用年数が長いものの
山間部に建設されることから、凍害やすり減りによる劣化があることと
その多くは戦後まもなく建設されていることから
70年近く経過していることになります。
2014年7月より、国土交通省は橋やトンネルを管理する国や都道府県
市町村に対して、近接目視による点検を5年に1回の頻度とすることを基本としました。
その背景には、私たちが普段の生活で、当たり前のように使っているインフラが
一斉に老朽化を迎えるという社会課題があるためです。
実際に、建設から50年以上経過する橋の数は
2018年3月時点で約25%だったものが、2023年には約39%
2033年には約63%に急増するという統計が発表されています。
今後ますます高齢化した構造物は増えていきますので
長寿命化に向けた対策を、しっかりとおこなっていく必要があります。
2022.12.20